Real Love...?
いつの間にか美玲と和也さんは
酔い潰れて寝てしまっていた。
「二人とも寝ちゃったね。」
「ほんとだな。
まぁたまには
こんやって騒ぐのもありだな♪」
翔くんの笑顔。
今日はいつもとは違い
悲しそうな笑顔だった。
「翔くん?」
「どした?」
「何かあった……?」
「……………。」
翔くんは何も言わずに
俯いているだけだった。
「無理して笑わなくていいよ。」
「えっ?」
「何かあったんでしょ?
辛い時や悲しい時は
無理しなくていいんだよ。」
「俺、顔に出てた?」
「はじめはわからなかった。
でもさっきの笑顔で気づいた。」
「そっか。
まさか春に
その言葉言われるとは
思ってなかったよ……。」
「私だって
そんな鈍感じゃないよっ!」
「そっか♪
春………俺さ…………」
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