教室の眠り姫
あいつの言う通りかもなと少し思っていた。

「ん…」

彼女が寝ぼけながら言った。
その瞬間、ドキッとした。
そして感じた…。
彼女が好きなんだと。

「好きだよ」

今はまだ眠っている状態の彼女にしか言えない。
いつか起きている時に言いたいと強く思った。
そんな願いが、すぐに叶うとは…思いにもよらなかった。
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