One WORLD in The TOWN.
さてさてさて、蜘蛛の半分の数しかない手足ながら、まるで蜘蛛のように広げて穴の壁について………。


………………。


一応、言っておくが、僕は虫が――と言うか、足が二本以上ある生物は嫌いだ(足の無いものも嫌いだが)。


詰まるところ、八本脚の蜘蛛なんて以ての外だ。


あんなエイリアンと同類のような姿をしたやつらが、同じ穴にいるかもしれないと考えると………。


まして、もしかして頭上から糸を垂らしながら大量に降ってきたらと思うと………。


んぐ………………閑話休題した。


ともかく、手の平と足の先への垂直抗力の増加による摩擦力のアップを利用し、僕の身体はゆっくりとだが、地面に向かって前進(上昇?)していった。


そして、なんとか腕を地面につき、頭を青天の下へ覗かせた。
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