向日葵の種


背後からじわじわと伝わってくる、彼女の熱い体温。

頬に当たる柔らかい唇に戸惑う。


「嘘じゃ、ないもん……」


一人前に、ほのかな甘い果物の香りを漂わせているのに、口調はまだまだ幼い。
触れる箇所が、汗ばみ始める。


「……気持ちは受けとれない」


「――っ!!」
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