向日葵の種


ブブッ――
小さなバイブ音が現実に引き戻してくれた。
折りたたみ携帯を開くと、画面に連絡が久しい人物の名前が表示している。


「……はい」


耳に当てた携帯から聞こえた声は、すっかりか細く痩せていた。
< 16 / 214 >

この作品をシェア

pagetop