向日葵の種


「うん。私てっきり、自分だけを思って生きろって、千春さんが先生の心を繋ぎ止めているのかと思っていたけど、違った」


「え……」


片手の中にある海水をポンっと、優しく投げ返し、立ち上がる。
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