向日葵の種
2




「ただいま」

「おっじゃましまっーす!」


結局、中野ちこを実家まで連れて帰るはめとなってしまった。
血相面の母さんといったら、何年ぶりに見たかな。

言いたいことは分かってる。

25にしてやっと一応安定した教職についた僕が、制服姿の女子高生を連れて帰ってきたのだから。
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