永遠の片思い


私は嘘つきだった。

小さいときから。

嘘の話を作って、人を楽しませることができるのなら、嘘をついたっていいじゃない。

何が悪いの?

なんて、生意気なことを考えていたのかもしれない。

でも、1つだけ本当のことをおぼえてる。

あの時…

あなたは、紙に書いてくれたよね。

好きな人は誰?って聞いた時。

私がひろき君。

と言ったあと、

"あや"って。

あの時…

あなたは一瞬でもいいから私を好きでいてくれましたか?

私の名前を紙に書いてくれた時、あなたは誰を思っていたの?




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