出会い・白輝伝
「珍しく板倉さんが、
夕飯をごちそうすると
言うから来てみれば、
封気の仕事にこれが豪華な
ディナーですかぁ」
助手席でコンビニ
おにぎりを食べながら、
ブチブチ文句を言う
安住野に苦笑しながら
運転席の板倉は
事情を説明した。
「仕事だとアズくんは
絶対に逃げるから、
夕飯で誘えと岩代くんが…
おにぎりを買ったの
岩代くんよ。それにしても
進まないわねぇ」
安住野を駅に迎えに
行き岩代達と現場で
合流する予定だが、
夕方の帰宅渋滞で
一向に車は前に
進んでいなかった。
薄暗い車内に
ダースベーダのテーマ曲
が重く鳴り響く。
「榊さんからだ…はい
…あっ…はい、
伝えます。はい、では」
助手席でおにぎりと
携帯電話を持った
安住野は、電話の
向こうにいる榊に
丁寧におじぎをして
携帯の電源を切った。榊の
指示を隣の板倉に伝える。
「環状6号廻りで、
来いって…現場判る?」
「環6経由のルートは…
これね。右に曲がるよ」
カーナビを操作・表示
された道順に従い板倉は、
勢いよくハンドルを切った。
転
夕飯をごちそうすると
言うから来てみれば、
封気の仕事にこれが豪華な
ディナーですかぁ」
助手席でコンビニ
おにぎりを食べながら、
ブチブチ文句を言う
安住野に苦笑しながら
運転席の板倉は
事情を説明した。
「仕事だとアズくんは
絶対に逃げるから、
夕飯で誘えと岩代くんが…
おにぎりを買ったの
岩代くんよ。それにしても
進まないわねぇ」
安住野を駅に迎えに
行き岩代達と現場で
合流する予定だが、
夕方の帰宅渋滞で
一向に車は前に
進んでいなかった。
薄暗い車内に
ダースベーダのテーマ曲
が重く鳴り響く。
「榊さんからだ…はい
…あっ…はい、
伝えます。はい、では」
助手席でおにぎりと
携帯電話を持った
安住野は、電話の
向こうにいる榊に
丁寧におじぎをして
携帯の電源を切った。榊の
指示を隣の板倉に伝える。
「環状6号廻りで、
来いって…現場判る?」
「環6経由のルートは…
これね。右に曲がるよ」
カーナビを操作・表示
された道順に従い板倉は、
勢いよくハンドルを切った。
転