出会い・白輝伝
「困った事が起きたら、
妾の名を呼べ。よいか、
困ったら白蛇だぞ。
は・く・じゃ・よいな」
白蛇はうろこを相手に
飲ます事で、相手の呼びかけ
に応え移動空間で呼びかけた
者の元へ行ける能力
を持っていた。
他に治癒と蛇眼で相手
に催眠を掛け操る事
も出来た。
「洸…妾は先に行くぞ」
移動空間を開け自宅に
戻ろうとする白蛇の
ワンピースの裾を
ニ太が掴んでいた。
「どうした」
白蛇はかがみ込み
ニ太の頭を撫でる。
「またくる…
ニ太まっているよ」
そう言うと虚口に寄り
掛かっている一太の後ろ
に隠れ顔だけ出し
小さく手を振る。
「老と一緒に屋敷に来い
…待っているぞ。老の
良い返事を待って
おりまする」
そう告げ一礼すると移動
空間へと姿消した。後に
残された洸も帰ろうと
一太に手を振り薄暗く
なった帰り道を
そろそろ歩き出した。
その前に楓がふわりと
降り立ち語り始めた。
「人間が増え山野が、
無くなり自然気も減った。
儂らの仲間も消え、多く
の妖魔がこの地を去った。
儂らは消え去る運命なのだろう。
だが子供たちだけは…
どうか子供達をよろしく頼む」
洸は大きくうなずき
明るく告げる。
「みんな一緒に家に来れば
いいから。なっ…一太」
楓はふかぶかと頭を下げた。
妾の名を呼べ。よいか、
困ったら白蛇だぞ。
は・く・じゃ・よいな」
白蛇はうろこを相手に
飲ます事で、相手の呼びかけ
に応え移動空間で呼びかけた
者の元へ行ける能力
を持っていた。
他に治癒と蛇眼で相手
に催眠を掛け操る事
も出来た。
「洸…妾は先に行くぞ」
移動空間を開け自宅に
戻ろうとする白蛇の
ワンピースの裾を
ニ太が掴んでいた。
「どうした」
白蛇はかがみ込み
ニ太の頭を撫でる。
「またくる…
ニ太まっているよ」
そう言うと虚口に寄り
掛かっている一太の後ろ
に隠れ顔だけ出し
小さく手を振る。
「老と一緒に屋敷に来い
…待っているぞ。老の
良い返事を待って
おりまする」
そう告げ一礼すると移動
空間へと姿消した。後に
残された洸も帰ろうと
一太に手を振り薄暗く
なった帰り道を
そろそろ歩き出した。
その前に楓がふわりと
降り立ち語り始めた。
「人間が増え山野が、
無くなり自然気も減った。
儂らの仲間も消え、多く
の妖魔がこの地を去った。
儂らは消え去る運命なのだろう。
だが子供たちだけは…
どうか子供達をよろしく頼む」
洸は大きくうなずき
明るく告げる。
「みんな一緒に家に来れば
いいから。なっ…一太」
楓はふかぶかと頭を下げた。