出会い・白輝伝
「額の天眼が弱点です。
天眼さえ封じられれば
天眼鬼の動きは鈍ります」

岩代が安住野の報告を
皆に伝える声も聞こえ
てくるが、雨音が
邪魔をする。

雨足がさらに強まり視界
を悪くし足元が、滑り
やすく皆苦戦していた。

洸と榊を狙い執拗に
追いかける天眼鬼に、
嵐鬼が雷攻撃を仕掛ける
が逃げられる。

狙いの外れた放電が、
水を伝い周りの者に
通電し逆に被害者が
でるため嵐鬼の攻撃
は中止となった。

「うぅ…足がビリビリする」

洸が電撃に合いピョンピョン
跳ねる。洸達を見つけた
岩代が近寄り攻撃案
を申し出る。

榊・岩代で天眼鬼の注意を
引き付け洸が、留めを刺す
段取りだが自身がない。

「弾気の練習を思い出して、
気を集中。額の目を
狙ってください」

弾気の師匠である榊に
励まされ攻撃を開始した。

榊がおとりになり岩代・
霞が念糸で天眼鬼の自由
を奪う。洸は手の平に気
を集め渾身の力で、
天眼鬼の額目掛け
弾気を打った。
< 53 / 60 >

この作品をシェア

pagetop