出会い・白輝伝
泣きながら洸にすがる
一太の肩をやさしい手が
触れる洸の父・絖守だった。
「遅くなったね。すぐ
終わるから…洸…座って
いないで、手伝いなさい」
絖守は、もう一匹の
天眼鬼を葬り他の封気師達と
駆け付けたのだった。
「わたしがおとりになり
ます。奴をここまで追い
詰め動きを止めてください」
足が少し不自由な絖守は、
天眼鬼を追うことが出来ず
自らを餌に天眼鬼をおびき
寄せる計画を皆に伝える。
封気達が絖守の指示を受け
ているころ、天眼鬼は木の
上で様子をうかがっていた。
間もなくひとりが残り他の
人間が姿を消した。
チャンスを逃さず天
眼鬼が動く。
「来るぞ」
意識を取り戻した白蛇が、
楓の枝から様子を伝える。
無防備な絖守を襲う天眼鬼。
周りで息を潜めていた
封気師達が、各々の術で
攻撃を開始した。罠に気づき
逃げる天眼鬼の額に榊の
弾気が当たる。その時
を逃さず絖守が叫ぶ。
一太の肩をやさしい手が
触れる洸の父・絖守だった。
「遅くなったね。すぐ
終わるから…洸…座って
いないで、手伝いなさい」
絖守は、もう一匹の
天眼鬼を葬り他の封気師達と
駆け付けたのだった。
「わたしがおとりになり
ます。奴をここまで追い
詰め動きを止めてください」
足が少し不自由な絖守は、
天眼鬼を追うことが出来ず
自らを餌に天眼鬼をおびき
寄せる計画を皆に伝える。
封気達が絖守の指示を受け
ているころ、天眼鬼は木の
上で様子をうかがっていた。
間もなくひとりが残り他の
人間が姿を消した。
チャンスを逃さず天
眼鬼が動く。
「来るぞ」
意識を取り戻した白蛇が、
楓の枝から様子を伝える。
無防備な絖守を襲う天眼鬼。
周りで息を潜めていた
封気師達が、各々の術で
攻撃を開始した。罠に気づき
逃げる天眼鬼の額に榊の
弾気が当たる。その時
を逃さず絖守が叫ぶ。