出会い・白輝伝
「あの化け物はいったい
何です。俺達は封印
された鬼を掘り返して‥
伝承どおり動かしては
いけない物だったのでは」
榊を見上げ答えを待つ
川島に榊は頷き返し
ゆっくり語り始めた。
「あれは妖魔を六封印と
髪糸で閉じ込めたもの。
封印の力が弱り、
今掘り出さずともいずれは
覚醒した者達です」
「しかし‥掘りだした
為、鈴木君は腕を失い」
後悔の思いで唇を噛み・
きつく拳を握り締める
川島に岩代が言う。
「川島さん、あなたが
妖魔に立ち向かわなければ、
恐らく鈴木さんの命は
無かったはずです。
そして私達もあなたが
いなければ無事では
済みませんでした」
榊達が現場に到着した
のは約束より遅い
六時半過ぎだった。
車より降りるとき妖魔に
襲われたが、川島が投げた
スコップに妖魔が怯んだ
隙に反撃捕まえる事が
出来た。川島の機転が
なければ誰かが傷を
負っていただろう。
「あなたが責任を感じる
必要はありません。
幸い封印の手掛かりが
手元に残っています。
掘り出した妖魔石は
五個‥ですか」
「ええ‥岩は五個でした」
「とすると二体捕まえ
たから‥残り三体ですね」
安住野が指を折り数える。
「アズ・お前は陣所に
戻り壷の文字を解読。
必要なら宮継の古書も
使わせて貰い奴らの
弱点を見つけろ。
俺と岩代は奴らの気を追う」
「あれっ…俺一緒
じゃないんですか」
何です。俺達は封印
された鬼を掘り返して‥
伝承どおり動かしては
いけない物だったのでは」
榊を見上げ答えを待つ
川島に榊は頷き返し
ゆっくり語り始めた。
「あれは妖魔を六封印と
髪糸で閉じ込めたもの。
封印の力が弱り、
今掘り出さずともいずれは
覚醒した者達です」
「しかし‥掘りだした
為、鈴木君は腕を失い」
後悔の思いで唇を噛み・
きつく拳を握り締める
川島に岩代が言う。
「川島さん、あなたが
妖魔に立ち向かわなければ、
恐らく鈴木さんの命は
無かったはずです。
そして私達もあなたが
いなければ無事では
済みませんでした」
榊達が現場に到着した
のは約束より遅い
六時半過ぎだった。
車より降りるとき妖魔に
襲われたが、川島が投げた
スコップに妖魔が怯んだ
隙に反撃捕まえる事が
出来た。川島の機転が
なければ誰かが傷を
負っていただろう。
「あなたが責任を感じる
必要はありません。
幸い封印の手掛かりが
手元に残っています。
掘り出した妖魔石は
五個‥ですか」
「ええ‥岩は五個でした」
「とすると二体捕まえ
たから‥残り三体ですね」
安住野が指を折り数える。
「アズ・お前は陣所に
戻り壷の文字を解読。
必要なら宮継の古書も
使わせて貰い奴らの
弱点を見つけろ。
俺と岩代は奴らの気を追う」
「あれっ…俺一緒
じゃないんですか」