魔女の報酬
「報酬?」
「とぼけないでよ。自分の都合のいいときだけ利用しようとしたって、そうは問屋が卸さないんだから。この大魔女メディア様の力を借りたいのなら、それなりの報酬を用意したんでしょうね」
「感謝を。すべてのウィルランド人よりの」
「バカにしているの? それともバカなの? そんなもの腹の足しにもなりやしないじゃない」
「さすがに手厳しいな」
彼はどことなくこのやり取りを楽しんでいる節があった。
「それなら、もちろん成功の暁には、貴女の望みのままに」
「望みのままに……?」
魔女は意地の悪い笑いを浮かべた。
「それなら、こういうのはどう? あなたのお后の座を私にくれるというのは? 悪い条件じゃないでしょう?」
王子は一瞬何とも形容し難い複雑な表情を浮かべた。
それは十分にメディアを喜ばす。
こんな気に食わない王子の言うことなどだれが聞いてやるものか、とっとと尻尾をまいて逃げかえればいいのだ。
「とぼけないでよ。自分の都合のいいときだけ利用しようとしたって、そうは問屋が卸さないんだから。この大魔女メディア様の力を借りたいのなら、それなりの報酬を用意したんでしょうね」
「感謝を。すべてのウィルランド人よりの」
「バカにしているの? それともバカなの? そんなもの腹の足しにもなりやしないじゃない」
「さすがに手厳しいな」
彼はどことなくこのやり取りを楽しんでいる節があった。
「それなら、もちろん成功の暁には、貴女の望みのままに」
「望みのままに……?」
魔女は意地の悪い笑いを浮かべた。
「それなら、こういうのはどう? あなたのお后の座を私にくれるというのは? 悪い条件じゃないでしょう?」
王子は一瞬何とも形容し難い複雑な表情を浮かべた。
それは十分にメディアを喜ばす。
こんな気に食わない王子の言うことなどだれが聞いてやるものか、とっとと尻尾をまいて逃げかえればいいのだ。