華龍〜華麗に舞え
美咲は煙草を吸いながら暫くの間何も話さなかった。
俺は美咲に問う。
「美咲、その闇から抜け出したいか?」
美咲は目を見開き俺の顔を見つめるが、すぐ反らす
「ここまで落ちてしまったら無理だわ・・・・
月にも愛想尽かされたし」
と力なく笑う
「んな事ねぇーよ!!」
南が急に声を上げる
美咲はビックリするものの南の言葉に耳傾けた
「お前に何があったか知んねぇーけど、ちゃんとそれを月と話し合ったのか?
何も話さずに自分の中に押し込んで我慢してきたんじゃねぇーのか?
愛想尽かされたから何だよ!!
月が好きなら、大切なら卑怯な手なんか使わずに自分で足掻いてみろよ!!
他人に頼む前に自分で努力したり必死になった事あんのかよ!?」
美咲はフッと笑い
「あんた達変だね?
綺麗な顔してんのに口調まるで男みたい」
今まで見た美咲の表情の中で一番いい顔だった