華龍〜華麗に舞え
「りおーんっ!!!!」
そう叫びながらこっちに走って来る物体。
いや、もう固形物でいいや
しかし、すげぇ顔で向かって来っから怖えよ
仁・・・・
「逢いたかった!!
俺まぢ寂しくて死にそうだったんだぞっ」
そう言いながらギュウギュウと抱きしめて来る
・・・・・・・・苦しい
やべぇ・・・・・・
「おい!仁っ
璃遠逝きかけ注意!!」
ハッとした仁は急いで腕の力を緩め璃遠の顔を覗きこみ柔らかい笑みを浮かべ
「璃遠、よく頑張ったな」
と耳元で囁いた。
その声は璃遠に聞こえない
あまりに苦しすぎて本当に逝ってしまった(笑)
意識のない璃遠だが誰かの温かい体温に包まれて何だか心まで温かい何かが流れこんできたのだけは、ちゃんと感じとっていた。
「仁、戻るぞ」
「あぁ。
つか、それにしても南ちゃあーんっ
その格好かわゆいでちゅねぇ〜?」ニヤニヤ
「あ゙?
てめぇ、殺されてぇーのか?」
「きゃっ!こわいー
でも、そのギャップ萌えー」
「チッ
うぜぇ。転けて死ね!!!」
「ギャハハハハハ!!!!」
と話し、じゃれあいながら暗闇に消えて行った。