華龍〜華麗に舞え
「だから何だよ?
だいたい初対面なのに失礼すぎる。」
男の眉間の皺がさらに深く刻まれていく
「何?その顔。バカにしてる?」
「・・・・・・・・・」
「チッ、何か言えよ。はげ」
ブチッ
何かが切れる音がした。
男の空気がガラリと変わり黒い何かが男の周りをまとっている。
璃遠はあちゃーと手を額にあて大袈裟な態度を取る。
が、その態度が男を逆撫でするには十分だった。
男はジリジリと璃遠に近付いてき、璃遠の目の前でその足は止まった。