華龍〜華麗に舞え


教室に向かって歩いていると忍さんが立ち止まりいきなり私の顔を覗きこんできた。


「っっな、何ですか先生・・・」

「いや、お前いい臭いすんな。
香水つけてんの?」


「いや、付けてませんけど?」

うちの家系って女だけに特有の華の香りがするんだよね・・・
興奮したりすると香りが強くなる。
いわゆる華人ってやつらしい。



「首あたりが匂い強いな。」
と言いながら首筋に顔を近づけて匂いを嗅ぐ。

「んっ//」


ちょ!!
首に息がかかってるぅーー

「何、感じてんの?ニヤ」


「っからかうの止めてください!!!!」


何が感じてんの?だよ。 怒

忍さんがこんなんだったとは・・・・
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