華龍〜華麗に舞え
「何でいんだよ」
璃遠はふてくされて言うと
「ん〜?璃遠ちゃんが逃げないか見張り?」ニコ
ちゃんを付けるなちゃんを
「昨日言っただろ?
逃げねぇーし覚悟決めた」
「へぇー覚悟決めたんだぁ?
つまんねぇーボソッ」
「あ?最後何つった?」
璃遠のこめかみがピクピクと動いている。
「何も言ってないよ?ニコ
それよりぃー璃遠準備できてんの?」
「あぁ。
風呂も入ったし毛も剃った」
「まぁ、元は女の子だから無駄毛の処理はちゃんとしないとねぇー?」ニヤ
ったく憎たらしいなお前は
「倉庫行くのか?
行くならさっさと行くぞ」
「はいはーい♪
下に車待たせてあるから」
「あぁ」
下に行くと真っ黒な高級車が止まっている。
運転手が俺達に気付くと馬鹿デカイ声で
「お疲れ様です!!」
と言ってきたので
「あぁ」
「待たせてごめんねぇ〜?」
とそれぞれ声をかけ車に乗り込み俺は目を閉じた。