華龍〜華麗に舞え


ったく南の奴おせーな
何やってんだか


すると、ある男が璃遠の座っている席に近づいて来て璃遠を見つめ膝をつき


「ご指名ありがとうございます。
No.1の月(ユエ)です」

と言って微笑んだ。


ふーん
確かにいい男だな
でも、華龍メンツ程ではねぇーな
あいつら本当いい男だからな



「お隣座っても宜しいでしょうか?」

とニッコリ笑って聞いてきたので


「えぇ、どうぞ」


と返したのだが南の奴まだ来ねぇーのかよ!!!
トイレの方をガン見していると


「姫、お名前お聞きしても?」


「リオです」


「可愛い名前ですね
それにあなたは美しい・・・
女神のようだ」

と俺の目を見つめながら言ってきやがったんだけどハッキリ言って寒気がする
何だよ女神って
顔をひきつらせながらも


「ありがとう」


と微笑んだ。


だから何故硬直する?


はぁーと気付かれないように溜め息を吐き南が戻って来るのを待つ。
< 87 / 157 >

この作品をシェア

pagetop