道草なかま。
「美都うるせーよ!
太一の真似しなくていいから。」
そう言ってわざとらしく両手で耳を塞いだ。
「ごめんごめん。
早くいこ?」
「おう。」
「……………で、
何このメンバー?」
真鍋が目を大きく見開いて、野球のメンバーを見渡した。
正直、あたしも目を疑っちゃったよ。
だって……、
「野球部って太一と秋磨しかいねーのかよ?!」
秋磨っていうのは、同じクラスで、野球部のやつ。
普段から結構静かで冷たいやつ。
それなのに、1学年下のかわいい彼女がいるから驚きだ。
「しょうがねーだろ。
うちのクラス俺らしかいねーんだし。
つーか、突っ込むんならこのメンツだろ。」
たしかに…。
「だよな〜。
なんなわけ?このメンバー…。」