道草なかま。
個性派……ってことで…
「…美都。」
「…なに?」
「…あのギャルってどっちが安藤で、どっちが近藤…?」
「…………多分右が安藤さんで、左が近藤さん。
…多分。」
「今の適当だろ?」
「多分。」
あたし達は、最初にして最大の困難に直面していた。
チームメートの顔の見分けがつかなんだけど…。
普段は、近藤さんと安藤さんって2人1組だから、いざ見分けようと思うと…。
「二人とも酷くない?
右がナナちゃんで、左がノノちゃんでしょ〜!」
そう言ってあたし達の頭を軽く叩く男の子1匹。
「龍、見分けつくの?」
「あったり前じゃん!
てゆーか、2年もおんなじクラスなのにわかんないのがおかしいよ!」
「田口って目がいいんだな。」
「そういう問題じゃないよね。
あと、ちなみに僕コンタクトだからね。」
「その情報も特にいらないよね。」