道草なかま。
「わかんない。
いろいろあったあとに、いきなり別れよって言われた。」
「もう!
さっきからいろいろばっかりじゃない!
いろいろってなに……
「おっは〜!
って、あれ〜?
2人とも教室入んないの?」
「…………別に。
真鍋ってほんと空気読めないわよね。」
「はあ?!
なんで俺が朝っぱらからお前らの空気読まなきゃいけないわけ?!」
そういって、さっさと自分の席に行ってしまった。
空気が読めない男、真鍋こと真鍋薫。
こいつも一緒に帰ってるうちひとり。
「なんかあった?
真鍋の声、向こうまで響いてたぞ。」
「あ、南!
おっはよ〜!」
「美都も相変わらず元気だな。」
「おはよう、南。」
「おはよう、鈴木。」
クールな男、南こと南拓磨。
南は、あたし達4人のお父さん的存在で、真面目なまとめ役。
ちなみに、南と鈴木は付き合ってる。