道草なかま。


「うわ!

独り身で寂しい俺らに見せつけんなし〜?」


そう言って南に絡みはじめた真鍋。

やっと解放された。


これでやっと息ができるよ〜。




やっと一息つけたと思ったら、


「おら〜!

そこの4人組!


もうチャイム鳴ったぞ!

早く教室入れ!」


大きい声が聞こえてきた。


「チト先だ。

おっはよ〜!」


「おう、はよ。

美都は朝から元気だな。」


「おは〜。」


「おう、真鍋。

そろそろ髪の色直す気になったか?」


「全っ然。」


「あっそ。

じゃあ、鈴木は?


お前成績はいいんだから髪もついでに直しとけよ。」


「ついでの意味がわかんないから。」


「はぁ〜…。」


真鍋と鈴木の髪の色は、金髪。


それも、ブラウン系じゃなくってほんとの金色!


だから校内じゃ目立って仕方がない。


でも、鈴木は学年トップの成績だし、真鍋はずっと地毛だって言い張ってるから先生達も強く言えないらしい。


ちなみにチト先は、あたし達のクラスの担任で、体育の先生。

24歳で歳が近いし、頭も堅くないから生徒からはそれなりに人気がある。




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