道草なかま。
「まあ、とりあえず教室入れ。
今日は球技大会の種目決めすっからな。
お前等の得意分野だろ?」
球技大会!!
あたしが唯一活躍できる学校行事!!
「やった〜!」
「では、球技大会の種目を決めたいと思います。」
なんともやる気なさげに話す鈴木。
鈴木と南はクラス委員だから、こういうクラスのことはほとんど2人の仕事。
でも、いっつもほんとにやる気なさそうなんだよね。
特に南はチョークを持って黒板の横に立ってるくせに、結局なんにも書かない。
「1人3種目までなんで、
くれぐれも5種目全部に出ようとしないように。
いいわね、美都。」
わざわざ名指してま指名されてしまった。
「はーい…」
でも文句は言えない。
だって去年、全部に出て怒られたのはあたしだから…。
「あと、真鍋は2つは必ず出ること。
次サボったらぶっとばすから。」
「分かってるって〜。」
そして、去年屋上で寝てて1種目も出てないのが真鍋。