鬼殺し
「モルモットね」

白いテーブルの上に置かれたガラスケースの中、必死に外へともがく一匹のモルモットがいた。



「様子が変じゃない……?」

病理学を専攻している美鈴が、そのモルモットのケースに近づいた。

「毛の色が悪いし、呼吸も乱れてる。……まるで錯乱しているような動き。これって……?」
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