のら
でも…

なんか悪い人には思えない。

…気がする。

一瞬で後悔&反省モードになったけど、
目の前で喜んでるナンパ男見てたら今更断れなくて。

「名前…」

「あ、俺名乗ってなかったっけ?」

「うん…」

「望。呼び捨てでいいから!」

名前だけですか…。
ま、今日だけだしね。

「私は絢」

「絢、よろしく♪」

くだけた笑顔を私にむける。

ドキッ…

慌てて目線をそらす私に、

クスッ

隣から聞こえる笑声。

恋愛経験値の少ない私は
免疫がないというか、流す方法を知らないというか…
望の笑顔にやられっぱなし。

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