のら
「望…?」

あ…。

寝ちゃってる。。。

ソファを独り占めするように寝転がって、
スゥスゥ寝息をたててる望。

クスッ…

ワックスでキメてあった髪が寝癖ではねてる。

そっとゲームとテレビの電源を切ると、
部屋にシーンと静けさが戻った。

カタン…

リモコンを置く音が部屋にひびく。

押入れから毛布と布団を出してそっとかけると、

「ん…絢?」

布団の重みで望が薄く目を開けた。

「あ、ごめん!起こしちゃったね…」

「ううん…ありがと…」

そう言うと、
布団にくるまりながらコロンと私に背を向けるように寝返りをした。

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