のら
「ねぇ」

「ん~?」

「望って何歳?学生?仕事してるの?」

「俺の事気になる?」

ニヤケ気味の笑顔の望がゲームを一時停止させて私と目を合わせる。

「ち、違うっ!そんなんじゃなくて…、
それくらい、一応知っておこうかなって思っただけで…」

なんで私がこんなに焦ってるんだ。

「なぁんだ」

ゲームのコントローラーをテーブルに置いて、
ジュースのペットボトルに手を伸ばして、
つまらなそうにお菓子を頬張る。

あいにく、
そんなにすぐ惚れたりしませんから。

「言いたくないならいいんだけどさ…」

「27」

「27っ?!」

「見えない?w」

「うん…」

「よく言われるw」

全く見えない…。
3つも年上なんだ。
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