美しい花−先生と甘い関係−【下】
やっぱり2度目の音にも反応がない。

もしかしたら家にいないのかな?



あたしは扉に耳を当て不審者みたいになってる。


こんな事で中の状況が分かるわけなく、もう一度ピンポーンと鳴らした。


それでもやっぱり扉が開けられる事はなく、留守だと分かる。



あたしはとぼとぼとマンションを出て、祥介さんに電話をかけた。




何度かの呼び出し音の後、祥介さんの声が聞こえた。




『もしもし』


「祥介さん?遅くに電話しちゃってごめんね?」


『いや、俺も今から寝るってメールしようとしてたんだ』





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