美しい花−先生と甘い関係−【下】
祥介さんはあたしの背中に手を回してくれて、それがすごく嬉しかった。




「会いたかった…」





素直に言葉が出てきて自分でも驚く。

でも、それほどまでに気持ちが溢れてくるほど会いたかった。





「酔ってんのか?」


「酔ってない」





違う。違うのに…。

酔っ払ったからこんなに素直に大胆になれたわけじゃないのに。





「そんなに会いたかったなら、もっと早く言えよ」





あたしの体を離して顔を覗き込みながら言う祥介さん。


もっと抱きついていたかったのにな…。





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