美しい花−先生と甘い関係−【下】
祥介さんはあたしをギュッと抱きしめてきた。



すごく力を入れて…





「苦しいよ、祥介さん」


「あ、悪い。ってお前またさん付けかよ」






先生って呼んでた事がすでに懐かしく思える。


ほんの数週間前まで呼んでたのに。


やっぱり呼びすてには出来ないな。





「桜、あと数日でサヤカも退院だからな。そしたらここは引き払って、お前とずっと一緒にいれるから」


「うん、大丈夫だよ。待ってるから」


「寂しい思いさせて悪いな」





そう言って、祥介さんはあたしの頭をくしゃくしゃと撫でてくれた。




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