美しい花−先生と甘い関係−【下】
唇を離し扉の方を見ると誰もいなかった。





「看護士に見られたかもしれねぇな」


「……やっぱり何も感じなかったのね」


「ああ」


「もういいわよ、帰って。明日は退院の日だからお願いね?」


「ああ、分かってる」





俺は病院を出て家に帰った。


明日の退院の日。
仕事が終わったらサヤカを迎えにくることになってる。


お人好しの自分が嫌になるな…。




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