美しい花−先生と甘い関係−【下】
寄せては返す波の音に本当に癒やされる。


疲れや悩みも忘れられる。





「寒くねぇか?」


「はい、大丈夫です」





先生は腕を伸ばして、あたしの頭を自分の肩に押し当てる。



ここまで穏やかな時間が流れるのは本当に久しぶりだ。



時間が止まってしまえばいいのに…。




窓をあけているせいで風があたしの髪を乱す。


先生はそれを何度も整えようと髪に触れてくれる。



本当に幸せな一時だった……。


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