美しい花−先生と甘い関係−【下】
それから、夕方になっても祥介さんからの連絡はなかった。



夕飯の支度をしているとトキオが起きてきた。





「桜、おめでとう」


「あ、トキオ起きたの?おめでとう」





もう元日の夕方だと言うのにトキオとは挨拶をしていなかった。


大晦日の夜に出て行ってしまったトキオは朝になっても帰ってこなくて、あたしたちが初詣に出かけている間に帰って眠っていた。






「彼氏は?」


「出かけてる」


「ふーん」


「トキオも一緒に食べる?」


「彼氏に挨拶くらいした方がいいよな?今日くらい一緒に食うわ」


「祥介さん帰ってこないと思うよ」





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