美しい花−先生と甘い関係−【下】
「そこまで馬鹿じゃねぇよ」


「お前、また苦労しそうな女と付き合ってんな」


「うるせぇ。ほっとけ」





カイは大学の時、俺とサヤカが付き合ってんのを知ってる。


高校時代にちょっと荒れてた俺を母親が無理やり家庭教師を雇った。それがサヤカだ。


それまで大学に行く気なんて全くなかったが、サヤカに惚れて同じ大学を目指して、同じ教師になる道をえらんだ。


サヤカが結婚したのは俺が大学4年の時で、カイはダチだったから全部知ってる。


カイは俺よりもサヤカを恨んでんのかってくらい恨んでだ。





「お前、俺にその態度はねぇだろ?失恋した時、慰めてやったのに。深みにハマる前にやめとけよ」


「…あいつはもうすでに深いとこまできてる」


「はぁ?まじかよ?知らねぇぞ」


「それより何の用だよ?」




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