ハート・オブ・ピンク
どんなに振り払っても、


離れない。


やっぱり、どんなにオッサンでも


男の力には、かなわない。



「おねーちゃんどうしたの~?」


こっちの気なんか知りもせず、


私の背中に気持ち悪い顔をすりよせてくる。



「おっちゃん、こんな時間から飲んじゃって
 ベロベロなの~。」



陽気なオッサン。



お酒臭い。



「お願いだから、離してください。」


頼んでも、


「おじさん、寂しいんだもん。おねーちゃんそばにいてやぁ。」



って、離れない。
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