ハート・オブ・ピンク
「や・・・・・やめ。」
叫ぼうとした瞬間・・・。
ふっと背中が軽くなった。
さっきまでのオッサンが消えたとわかった。
振り返ってみると、
え??
そこに立っていたのは、北くんだった。
しかも、そのオッサンを取り押さえてる。
「イデデデデ。」
痛がるオッサンを放した。
「年上に向かってなにするんだ!!」
激怒するオッサン。
お前こそなにしてんだよ!!
「消えろクソジジイ。」
と、北くんが睨みをきかせると
すぐに、オッサンは消えて行った。
「よかっ・・・た。」
フっと力抜け、その場に座り込んでしまった。
恐かった。
そのこでやっと、
北くんが助けてくれたということに気づいた。
「あ・・・ありがとう。」
「いや、俺の役目だし・・・。」
え・・・?
役目って・・・。