ハート・オブ・ピンク

第3ページ

きゃぁ。


とっさに右腕を振り上げる。


北くんの顔面にHIT!!


かとおもったら、

しっかりとこぶしを掴まれてました。


「さすがお譲様だな。護身術はお手のもの?」


余裕の顔が許せない。


あんなにあこがれてた


かっこいい存在だったのに。


急に憎たらしくなってきた。


私のこぶしをはなすと、

「じゃ、家ついたらすぐ引っ越しの準備するぞ。」



って、手引っ張って歩いていた。


はぁ?

てか、普通車とかつれてくるのがボディガードじゃない?



いろいろ不満もあるが

その時はなにも言えなかった。



てか、


「引っ越し!?なんで!?」



すると北くんはうんざりしたような表情を浮かべ


「お前もお譲様なら、もうちょっと言葉づかい気をつけたら?」




「引っ越しってなによ!!」



「なんで、俺がボディーガードになったかわかる?」



なんで?


さっぱりわからない。


「いま、結の会社は他社からの攻撃を受けてんの。
 狙われてんの。」


お譲様だったらそんぐらいわかるだろ。


みたいな顔された。
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