ハート・オブ・ピンク
でも、今度は絶対うまくいく!!
うまくいかせて見せる!
だって、感じたもん!
運命だよ!
「はぁ~。カッコイイ。」
「でも、かなりの暴君みたいだね。」
ん?
あ、ホントだ。
髪ちゃいろだし、ピアスも開いてる。
制服の着方もだらしない。
でも、そんなの気にしなーい♪
「決めた!あたし、あの人と付き合う!」
「はぁ?なに言ってんの?」
親友の黒田 スミが溜息をもらす。
「もう、決めた!!あたしあの人につりあうような女になる!」
今日から、黄色い日々が続きそう!!
頑張るぞ。
そして、いつかは告白・・・・。
「聞いてるかー?」
スミちゃんの声。
「あ、ごめん。聞いてなかった。」
「まぁ、そりゃそうか。っていうか、まずあの人の名前知ってんの?」
スミちゃんが聞いてきた。
あれ?
名前なんだっけ??
「うーん?」
「知らないのかよ!」
あ、アハ。
今回の恋も、スタートは本当の0地点から。
でも、くじけない!
あたし、くじけないよ!
「おーい、おーい。聞いてるか~?」