ハート・オブ・ピンク
そうして5分・・・・私の部屋へ到着。



「つきましたよお譲様。」



そっとソファへ
おろしてくれた。



もう、終りか・・・。


ってちょっと思ったりして。



部屋も、服がほとんどなくなっていて


引っ越しだなって感じられた。



殺風景の部屋には


ソファとベッドと

机しかない。


広いがガランをしている。




本当に、行くんだ・・・アメリカ。



「はぁ。」


口から溜息がこぼれた。



「どうしたんだよ。」


私の顔を覗き込みながら北くんが言う。



「あ、北くん。なんか、寂しくなっちゃって。」



ガラにもなく落ち込んでいる。


なんか、かっこ悪いな。


すると北くんが私を抱きしめた。




「元気だせや!俺、お前元気出るように頑張るし。」




ぎゅっと抱きしめられた感覚は
いままで感じたことないやわらかくもなく


固くもないかんしょくだった。



なんでか、ドキドキというよりかは

ホっとした。



男の人に抱き締められるのも初めてのハズなのに・・・。






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