ハート・オブ・ピンク
second

第4ページ

in America



飛行機での長旅は終了し


今私たちはアメリカの別荘にいる。



というより、私とあいつだけだが。



この別荘は私たち2人専用だそうだ。



まぁ、まさかあいつと2人きりの
生活を強いられるとは。



あいつ・・・・



あいつはあいつだよ。


1人しかいないじゃん!!




「おーい、荷物片付けたか??」



片付くわけないじゃん。


こんなに量あるのに。



メイド達がなぜこんなに荷物をもたせたのか

不思議で仕方ない。




自分の荷物の整理をとっとと終らせた
颯は


私の部屋へ入ってきた。



「ちょ・・・入んないでよ!!」




「別にいいだろ。着替えてるわけでもないし。」



スーツケースを開け、

手際よく、洋服をクローゼットにしまう颯。



その手際よさはさすがだと思う。


ボディーガードと言っても、
お譲様を守ってればいいというわけでもない。



守るべきお譲様、お坊ちゃまの身の回りの世話など


なんでもできなければならないのだ。



いわば、執事の能力付きのボディーガードだ。


だから、ボディーガードは

そう簡単になれるものじゃない。



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