ハート・オブ・ピンク
でも、そうでもなかったみたい。
「赤くなっちゃってかわいいね。」
その言葉を発したのは私。
「うるせーよ。」
恥ずかしさを隠すようにしたを向き、また
片付けを始めた。
そーかそーか、まだまだ純情少年か。
ふふっと笑う私へ
大きな手が伸びてきて私の顔を捕まえた。
「馬鹿にすなよ。」
そこにはちょっといじけた颯の顔があった。
馬鹿にすんなって。
下着見ただけで真っ赤になっちゃった純情が
何言ってんだか。
私のほうが全然大人だったね。
「しらなーイ。」
余裕の表情を見せてみる。
!!
やられた!!
私の唇には颯の唇が重なっていた。
「馬鹿にすんなって言ってんだろ。」
ん・・・。