ハート・オブ・ピンク
目を開くと


まだ少し赤いほほをした颯が
こちらをみつめていた。



「目開けんなよ。」


その言葉に流されるまま私は
目を閉じた。


キスは数十秒続いた。



颯の体温が感じられる。



そのあと、離れる颯を感じ

寂しくなった。


絶対口には出さないけど!!(-_-)/




「片付け、やっとけよ。」


そう言って、
颯は出て行った。




やっとけって・・・。


お前は使用人だろうが!!<`ヘ´>



お前がやれー!!



って、一人で思ってても仕方ない。


片付けをしよう。




「あ、お譲様。我々がやりますので。」


一人のメイドが声をかけてきた。



「あ、いいの。このトランクだけは私がやるわ。」



メイドは一礼して、また、ほかの片付けをしに行った。



大変そうだなぁ。



チラっと
颯が見えた。


私の頬はほんのりと赤く染まる。



向こうは私の視線に気づいてもいないらしい。



せかせかと

大きな荷物を両手いっぱいに持っている。


結局私には気付いてはくれないんだね。






< 27 / 27 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

この作家の他の作品

私とあなたのMemory

総文字数/55,411

恋愛(その他)94ページ

表紙を見る

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop