あたしだけが知ってる先生☆
気になる存在
あたしは藤森季紗。
今あたしは、担任で体育教師の、高木先生に恋をしてるんだ。
正真正銘の片思いだけどね。


先生を好きになったのは、入学式の日から。
新任教師を紹介するときに、生徒の目をまっすぐに見て、熱い言葉を言っていたのに感動して、一瞬で恋に落ちた。
一目ぼれだったんだ・・・。

でも、入学してすぐに新しい好きな人ができたっていったら、絶対軽い女って思われる。
それが怖くて、今まで誰にもこの気持ちを言うことはできなかった。


 今日もまた一日が始まる。
この気持ちを隠して・・・。



「藤森!なにボーッとしてんだ~?シュート練習!」

今は体育の時間。ボーッとしていたあたしは、高木先生に注意される。
怒るときにも、口元は緩んでいて本気で怒ってないんだと分かる。
だって、高木先生やさしんだもん。
本気で怒れないんだよね。

っと!バスケのシュート練習をしなきゃいけないんだよね。
そう思ってボールを取りにいくと、


バンッ!!!!


何か大きくて硬いものがあたしの顔面に直撃した。
バスケの練習の最中だから、それがバスケットボールだということは分かった。

でも、コレ痛すぎだよ・・・・。

あたしの鼻からは、生ぬるい血が流れていた。

「藤森!!」

だれかがあたしの名前を呼ぶ声がした。
そして、だんだん視界がぼやけていった・・・。

< 1 / 1 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

この作家の他の作品

公開作品はありません

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop