Gold Angel〜不良校のシンデレラ〜2
「「………。」」
みんなは私の問いかけに答えない
『なにも答えないのは、喧嘩の理由など無かったんだろう?
金持ちの暇つぶしで族に入ったんだろう?』
「「………。」」
『図星か……。
だから弱いと言った。
喧嘩の仕方も
喧嘩の理由も
守りたいものさえ分かってない奴が強くなれるはずがない。』
「お前の、喧嘩の理由はなんだ?」
会長が言う
『私の理由は……強くなるため。』
「………。」
『ただの喧嘩好きの理由みたいでしょ?
でもね……。私の弱さが、結果的に仲間を失わせるコトになったから……。
もう、仲間を失いたくなかった。
だから、強くなろうと、強くなって仲間を守れるように。
これが私の喧嘩の理由だ。』
「………俺等は弱いのか。」
会長がつぶやく
『今は……ね。
でも、自分が弱いと分かるなら強くなればいい。
理由がないなら見つければいい。
守りたいものがないなら探せばいい。』
それが強くなる第一歩だと、思うんだ。