Gold Angel〜不良校のシンデレラ〜2
寮への帰り道
満月を眺めながら夜道を歩く
―――『会長は会長。誰がどう言おうとね。』
その言葉
ずっと求めてた
―――『良いじゃない。汚いなら綺麗にすれば。』
そんなコト、思いつきもしなかったよ
―――『綺麗な所もあるはず。』
そう言った君の瞳は綺麗だったから
そうだと良いな、と素直に思えた
「ほんと、有り得ないよなぁ。………俺が恋をするなんて。」
夜空に向かって呟く
月明かりの帰り道
いつもなら濁って見える汚い世界
けれど今日は
君の瞳みたいに
とても澄んでいて
………綺麗に見えたんだ。