僕の記憶
僕自身の終わりと始まり
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そんな僕にも終わりはきた。
始めあるものには必ず終わりがくる。
それは仕方のないこと。
僕は警察に感づかれたようだ。
刑務所に入れられることは怖くなかったし、入る事も予想はしていた。
つまり、心構えはあったのだ。
だが、まだ残している仕事があった。
ここで捕まる訳にはいかない…
僕は逃亡を図った。
それはそれは計画を練りに練って。
しかし、微かな焦りが生じたらしい。
僕は予想していなかった事故であっけなく死んだ。