僕の記憶
僕は割と優等生だった。
そのお陰でいろんな得をしたよ。
例えば簡単に人間を信用させることができたこと。
誰でも頭いいやつは信じるんだ。
頭がいいやつを知り合いに持ってるっていうのは、一種のステータスだからね。
それともう1つ、
計画性があったことだ。
脳裏でいろいろとシュミレーションをすることが必要だった僕の仕事。
その場合役に立つのは確かな計画だった。
それで僕の仕事は完璧になる。
脳であらかじめやっておくと、本番で緊張もしないし、妙な罪悪感だって少しは薄れるんだ。