君がいてくれるなら


唇に温かくて柔らかい感触が重なる


ほんの一瞬

そっと触れるように重なったキス


そっと離れた先輩は笑顔だったけど、ほんのり顔が赤く染まってた。


私の頭をそっと包んでいた先輩の手は、頭の形を辿るようにもう一度
ゆっくり髪の間をすべる。


「呼んでくれて嬉しいよ。」


心地良い感触を感じながらも、恥ずかしくて俯く私に


甘い先輩の声が届いた。











< 102 / 147 >

この作品をシェア

pagetop